ご 挨 拶


 このつたない物語に、最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
 お陰さまをもちまして、CROSS ROAD 『ディール急襲〜姫とやさぐれ傭兵団〜』 2005年8月の連載開始から13年目突入にして、ようやく完結にこぎつけました。
 これは間違いなく、連載を追ってくださった、拍手や感想をくださった、そして、作中の誤りを丁寧にお報せ頂いた読者様のお陰です。一人ではとても辿りつけなかったゴールだと思います。この長い連載で (自分は読者様に恵まれているな〜)と何度思ったか知れません。
  贅沢で幸せな時間をありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

 この長い物語のラストは、開始時になんとな〜く思い描いていたラストとは、かけ離れたものになりました。
 この話はつまるところ「主人公のエレーンが、囚われの領主ダドリーを迎えに行く話」なので、本来ならば「喧嘩していたダドリーと元鞘に収まる」のが順当だろうと思われますが、主人公の足として用意した傭兵団の面々が、相手のダドリーを食ってしまいまして (^_^;)
 皆様から頂いたアンケート結果などを参考にしつつ、ラストのプロットも二転三転、ああした感じに収まりましたが、ご満足いただけてましたら嬉しいです。
 話を締めくくるにあたっては、好き放題に大風呂敷広げていたので、話を畳むのが大変でした。
 てか、最後はもう力技でした (^0^;
 脇筋いっぱいあったけど、ぜんぶ回収できたかなあ……。

「トラビア手前で、ウォードが出てきたら、この話はおしまい」 と、ずっと思って書いてきました。
 なので、ウォードと再会しちゃった後は、それまでは自由に遊んでいられたのに、急に筆が進まなくなって苦労しました。「あとは畳むだけ」の状態で創作のモチベを維持するのって予想以上に大変です。
 章ごとに区切って別の内容で書いていたので、完結は何度もしましたが、こんな大長編での本編完結は初めてで、本当に勉強になりました。
 
 ずいぶん前から終る終る言いつつ、けれども実際に書いてみれば、一度の更新で進む話はほんのワンシーンだったりして、密かに焦れておりましたが、それでも年号をまたぐことなく「平成」の内に終わることができたので、まあ良しとしようかと思います。

 あまりに登場人数が多いので、エクセルで管理していたキャラの名は総勢120人を超えました。
 いつも必ず持ち歩き、メモし続けたネタ帳は、49冊に達しました。
 でも、これで、おしまいです。
 連載13年もの長きにわたり、ご愛読いただき、ありがとうございました。
 お名残は尽きませんが、皆様もどうかご健勝で。
 またいつか、お目にかかれるその日まで  (*^o^*)

彩乃 海鈴    
  


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