CROSS ROAD ディール急襲 第2部 2章 5話3
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 着用していたシャツの下に、急ぎ、薄手のプロテクターを着込ませた。
「──ほれ大将。こいつを使いな」
 裾をズボンの中に突っ込んでいた癖っ毛に、こっちの白龍刀 を放(ほう)ってやる。振り向き様に片手で受け取り、珍しそうに「へえ……?」と見た。
「すっげえゴツイな」
「扱えるか?」
「──ああ。多分イケると思う」
 危なかしげな手付きながら鞘から器用にスラリと引き出し、癖っ毛は、陽を鈍く反射する刀身を矯めつ眇めつ裏返し、食い入るように見ている。さすがに、この手のものは珍しいのか、興味津々の顔だ。
「へえ?──なにこれ、マジ本物? すっげえ斬れそうじゃねえ?」
「……たりめえだ。」
 斬れなきゃ、命が幾つあっても足りやしねえ。
「俺達の武器は、鈍(なまく)らじゃねえ。カレリアの連中が使ってるヘナチョコ刀とは違ってな」
 《 ロム 》は大抵、コイツを使う。この上なく実戦仕様だからだ。
 だが、癖っ毛は、馬鹿にされたとでも思ったか、こっちの顔をムッと見た。
「失礼だなあ、カーシュ君。向こうの連中に支給されてるのは、最高級の軍刀だぞ? 俺も予算書を見たことあるけど、あれ、すっげえ高いんだぜえ?」
 口をトンがらかして抗議してくる。やれやれと肩をすくめた。
「そういう意味じゃない」
 そう、そういう意味じゃない。根本的に、、、、違うのだ。カレリアの装飾重視の軍刀と、強度と靭性 、そして切れ味に重点を置いて造り込まれた白龍刀とでは、彼我の間に雲泥の差がある。そう、誰もそんなことなど知らないだろうが、どんなに高価であろうとも、規格品では、これには勝てない、、、、、、、、、、、、、、
 何にも知らない無邪気な相手に、思わず、苦笑いが込み上げた。
「金持ちなんだな、カレリアの軍ってのはよ」
「まあ、軍人の数が少ない分、軍には金をかけてるからな、ラトキエは」
「そのわりには、使えねえようだが?」
「──まったくだ」
 それについては否定せず、癖っ毛は意外にも素直に同意する。そう、見目麗しいのは確かだが、見栄えのし過ぎるあの真っ青な軍服じゃ、悪目立ちして、しょうがない。
 抜き身の剣を軽く振り、癖っ毛はどこか腑に落ちなさそうな顔をした。
「……なんかさ、ずいぶん重量あんだけどコレ」
 なんで?と意外そうに、こっちを見る。
「なにこれ。カーシュの趣味?」
「刀なんて、皆こんなもんだろ」
「そーかあ? 俺、軍刀って、実際に持ったことあるけど、ここまで重くはなかったぞ」
「だったら、軍の奴らは、大方、刃を研ぎ上げてでもいるんだろうさ」
 もっとも、そんなんじゃ、すぐに折れちまうがな、と内心で付け足す。ましてや、人など斬れやしない。
 こっちの言う意味が分からなかったらしく、癖っ毛は目を瞬いてキョトンとしている。「なんで、わざわざ、そんなことするんだよ」と言いたげな顔。やれやれと続けた。
「軍人には、公用刀の佩用 義務があるからな。差さねえ訳にはいかねえって話だよ。なら、軽くしといた方が、持ち運びに便利だろ。どうせ使いやしねえんだしよ」
「じゃあ、なに?」
 手元の白龍刀をチラと見て、癖っ毛は小首を傾げて見返した。
「カーシュは、いっつも、こんな重たいヤツ、腰に差して歩いてる訳? そんなんで、よく疲れねーな」
「そりゃあな、俺らとあんたらとじゃ鍛え方が違うさ」
「……ふーん。足腰強いんだな、カーシュ達って」
 マジマジとこっちの顔を見た癖っ毛が、今更ながら、ジロジロこっちの腰を見て、再び、剣を上げ下げする。今度は、何処か試すような顔。又、剣の方に関心が戻ったようだ。
「おい、そんなに力任せに振り抜いて、てめえの足に斬り付けんじゃねえぞ」
「うーんっ♪ 面白くなってきたっ♪」
 ──て、こらこら!? 聞けよ!?
 ブンブン振り回すな。危ねえって。ノリ過ぎだろうが。素人が。
 こいつが嬉しそうな顔をすると、途端に頭痛がしてくるのは学習効果か?──いいや、何かとんでもねえことをやらかしてくれそうな嫌な予感がする。
 ザッと過ぎった寒気と共に、内心密かに頭を抱えた。
「おい、大将。勘弁してくれや。そいつは、あくまで護身用だぞ。いいか、あんたは、あっちの林ん中で、ちゃんと大人しく隠れてるんだぞ。まあ、それでも兵が行っちまったら、そん時ゃしょうがねえから、そいつで応戦するしかねえんだが──。あんたの身柄は、俺が預かっているんだからな。こんな所で怪我でもされてみろよ、こっちが──」
 しかし、ふと気が付いて、そっちを見れば、
 ──どこ行った!?
 愕然。
 癖っ毛がいねえ。
 慌てて周囲を見回せば、「ほらほらぁ〜」と嬉々として駆けてく癖っ毛の背が見えた。
 どうやら、他の連中にも、剣を見せびらかしに行ったらしい。そんなに喜んでもらえて何よりだ。
 ──って、ヒトの話を聞けー!?
 たった今、そこにいたと思ったら、もう、いねえ!
 一瞬メラッと怒りが込み上げ、ゲンコツ食らわせてやろうかとマジで思うが、生憎と時期が悪過ぎるので踏み止まる。
「まったく、なんてえ落ち着きのねえ野郎だ……」
 溜息をついて怒りを静め、部下達のスタンバイした真昼の荒れ野を見回した。
 ここは、大陸の北端だ。少し行けば、内海の断崖絶壁に突き当たる。所々疎らに大木、南に街道、北に内海、西方には雑然と茂った雑木林、東に広がる荒れ野の先には、切り立ったカノ山の断層が望める。その目を、街道のある南に戻して、呟いた。
「──"カレリアの貴重な戦力"、ねえ」
 本当ならば、あんなもん、そこらの林の中にでも誘い込んで、上から矢でも射掛けちまえば早ええんだがな……
 だが、ご領主様は、一網打尽をご所望だ。ガリガリと頭を掻いて振り向けば、ヘラヘラ笑って得物を自慢している当人は、白龍刀をブンブン振り回して、ご満悦の様子。
 ああ、頭が痛い。
 自分も参加する気でいるらしい。少しは腕に覚えがあるらしいな、あの癖っ毛。にしたって、なんてえ楽しそうな面で笑いやがる。お偉い領主のくせしてよ。
 軍服を生け捕りにすると聞いたもんだから、いっぺんで気分が軽くなっちまったらしい。表情に暗い翳りなんかは微塵もない。見るからに浮ついた楽しげな面だ。──あ、さては、あの野郎、ちょっぴりスリリングなオプションか何かだと思ってやがるな? 実のところ、全くお遊びなんかじゃねえんだが、あの様子じゃ、本当に分かっているんだかどうだか──
「……まあ、程ほどにしておけよ」
 まったく、妙に肝の据わった野郎だ。堅気の奴が、あんな軍隊なんかに迫られたら、普通は怖気付いて怯えるぞ。もっとも、ガチガチに動けなくなっちまって、手足にしがみ付かれるよりは、よっぽどマシか。
 それならそれで結構なことか、と思い直す。手がかからないなら何よりだ。
 スタンバイの終わった荒れ野を眺め、その目を返して「まったく、とんだご領主様だ……」と溜息をついた。こうなりゃ、この先、何事もないことを、切に願うばかりだ。
 浮っついた癖っ毛の首根っこを片手で引き摺り、配置について待機する。
 
 やがて、開けた荒れ野を蹴散らして、色鮮やかな青軍服の一団が現れた。
 対象を視認、捕捉する。
 荒れ野中央、大木前に、良く見えるように配した十人弱の囮の姿を見つけたらしい。連中の慌てふためいた芝居が功を奏したか、騎乗した青軍服は、綺麗に四角く整列したまま、大地を蹴散らし、一直線に北進して来る。式典なんかの行事で慣れているのか堂に入った行軍ぶり。もっとも、見た目こそ華々しいが、敵を確認して尚、矢の一本も番(つが)える様子のないところをみると、さすがに騎射までは無理らしい。馬はお飾り、良くて移動の手段、見世物用の馬術披露の用途で使うくらいが精々か。先頭にいる一頭だけ混じったあの白馬が、この隊の指揮官だろう。
 まあ、上に乗っかってる青軍服の方は、この際どうでもいい。問題なのは、馬の方だ。人の十倍近く重量のあるあの巨体に、まともにぶち当てられた日には、ガタイで劣る人間なんかは一溜まりもない。まずは、あの足を如何に止めるか、騎馬の機動力を如何に殺ぐかが先決だ。
 囮に誘(おび)き寄せられた先頭集団が、そろそろ、荒れ野の外れに差し掛かる。囮達の大分手前で、本隊は待機。丈高い野草に潜み、林から切り出しておいたリーチの長い木の枝を足元に置き、分銅鎖 を利き手に忍ばせ、或いは、一方を大木に括りつけた頑丈な荒縄の端をそれぞれ数人で隠し持ち、総員、騎乗突撃の衝撃に備えて身構える。
 殺伐とした空気の中、薄い土埃を巻き上げて、華やかな騎馬団の蹄音が、刻一刻と近付いて来る。それぞれの仕掛けを手の内に潜ませ、息を詰めて、馬脚を引っ掛け転倒させるタイミングを見計らい、垂直に切り立つ草葉の先に目を凝らす。
 一時、静寂が支配する。
 真夏の太陽が、照りつけた。内海の轟音が、場を包む。草葉をサラサラと揺らす湿度の高い潮風が、野草に潜む頬をサラリと撫でた。
 ──さあて、頃合いだ。
 各々の手に、高揚と力が軽く篭る。
 その時だった。
 何処からともなく、その奇妙な"音"が聞こえて来たのは。いや、あれは──。
 その正体に思い当たって、野草に身を潜めたまま、首を傾げた。部下どもも怪訝な顔だ。
 この遠吠えは、赤狼の狩りの前触れだ。特徴的な吠え声で、付近の群れを呼び集めているのだ。しかし、おかしい。餌の豊富な森林や山中だというなら兎も角、雑多な小動物しか見かけない潮風吹き荒ぶこんな断崖を、縄張りにする群れなどあるだろうか。──いや、よしんば何らかの事情で、あったにはしても、そんな小さな個体を狩る為に、群れ成して狩りをしたりするだろうか。狼ってヤツは肉食で、獲物がなけりゃ、鼠やリスなんかも食らったりする。だが、通常、連中が捕食する獲物の大抵は、大型の有蹄類。つまり、馬にとっては天敵、、、、、、、、だ。
「赤狼、か……」
 正直言って、連中の登場は、こっちにとっては渡りに船だ。しかし、どうにも収まりが悪い。妙に場違いで、チクハグだ。
 普通ならば、こんな場所にいる筈もない赤狼の群れの出現。そして、こっちの都合に合わせるかのように、絶妙のタイミングで始まる連中の狩り──。そう、選りにも選って、何故、今この時に──?
 拭い難い欺瞞の気配。気持ち悪く蟠る得体の知れぬからくりが、そこに捉え難く見え隠れする。
 腑に落ちない。この偶然は、いささか都合が良過ぎる、、、、、、、のだ。
「……そうか。"あれ"がいるのか」
 ふと、誰かが合点の声を零した。
 その言葉に、一瞬にして、蟠(わだかま)りが氷解した。
 すぐさま事情を察知する。何処かに"あれ"がいる筈だ。
 他の連中も同様に、それを了解したらしい。辺りをそっと見回して、それぞれ無言で頷き合い、顎をしゃくって目配せする。──なるほど。馬は体こそデカいが、敏感で臆病な生き物だ。そして、賢い。
 そうとなったら、やることは一つだ。
 迫り来る騎馬の一団から目を放さずに、用済みになった仕掛けをそっと手放し、それぞれ得物の柄に手を掛ける。
 潜伏した目の前を、配置した囮目がけて馬群が通過し、完全にこっちの包囲網に入った。案の定、それを見届けるかのように響き渡る件の遠吠え──
 果たして、疾走する一団に、劇的な反応が起こった。
 馬の嘶きが、方々で上がった。それが馬達の耳に達する否や、天敵の潜伏を察知し、驚愕した馬達が、前脚蹴立てて立ち上がり、乗り手を背から振り落とす。
 予期せぬ急変についていけず、対応出来ない軍服が、手もなく相次いで落馬した。もうもうと立ち込める土埃の中、地面に叩きつけられ呻く者。肩を抱いて蹲る者。尻餅を付いて辺りを呆然と見回す者。哀れ後続の馬に踏みつけられて動けなくなる者──。地面に叩きつけられたどの顔にも、強い困惑と動揺が張り付いている。首を振り振り、呆然と身を起こす。突然興奮した自分の馬を見上げ、振り上げられた蹄から慌てて逃れ出はしたものの、依然として、何が起きたか、よく分からない、といった態。
 心得た部下達は、直ちに丈高い草海を踊り出る。軍服達が驚愕に目を剥き、顔色を変えた。
 大地を揺るがす鬨の声が轟いた。殺気立ち、沸き立った戦場に充満する荒立った音。歓声と、喚声と、嘶きと──
 狂騒が渦を巻く。混乱に陥った荒れ野は、見る間に沸き返った。誰もが剣を抜き払い、怒鳴り、罵り、蜂の巣を突付いたような騒ぎだ。耳が良く繊細な馬達は、俄かに気を昂ぶらせた様子で、騒然とした混乱の戦場を踏み荒らし、ウロウロと落ち着きなく徘徊している。
 
 混乱を極めるそうした有様を、小首を傾げて眺めている男がいた。左手雑木林の片隅だ。頭の高い位置で茶髪をくくった優男。今、赤狼の遠吠えを真似たのは、どうやら、あの男らしい。見ない面だが、新入りか?
 なまっ白いしなやかな体躯と、小奇麗な身形、皮肉な薄ら笑いをたたえた綺麗な顔。芸事で鍛えた《 バード 》上がりと、すぐに分かる。 "レッド・ピアス"の配下の中に、転身して来た奴がいるとは聞いたが、今回のトラビア潜行組の方に混じっていたのか。
「──"獣使い" 、か」
 その正体が、思わず零れた。
 獣を自在に操る特殊技能を持つ輩。これは本来、猛獣を使ったショーを出し物とする《 バード 》の連中に特化した技術だ。因みに、通信役の"鳥師"なんかも、この一種。
 コイツを寄越すとはザイの奴、どうやら、少しは協力する気があるらしいな。完全サボタージュを決め込むのは、さすがに気が引けたか。
 正直、軍服どもを一々馬から引き摺り下ろす手間が省けて助かった。これで残りの軍服を捌くのが、格段に楽になる。確かに騎馬は、機動力・衝力共に優れているが、その乗り物は"生き物"だ。扱いを一つ間違えば、命取りにも繋がりかねない。そして今、こっちには、あの"獣使い"がいる。
 
 新入りの"獣使い"が、長く鋭く指笛を吹いた。
 乗り手を振り落とし、鼻息荒く右往左往していた馬達が、ピクリと長い首を上げ、次々そっちを振り返る。一斉に見つめる動きを止めた幾十もの黒い瞳。
 様子を窺う馬達に、"獣使い"は、もう一度、鋭く指笛を吹く。立派な体躯の一頭の鹿毛が、手繰り寄せられるように、スイと動いた。
 林の端で眺めている"獣使い"目がけて、一直線に駆けて行く。他の馬達も、それに従い、我先にと走り出した。
 慌てて追い縋ろうとする軍服を振り切り、背から乗り手を振り落とし、馬達は一目散に大移動を始めた。殺到する地点は、只の一点だ。その先で待つのは、ひょろりとした一人の男。
 四散していた馬達を、難なく一つ所へ呼び集め、擦り寄ってきた長い首を褒めるように撫でてやる。馬達は、すっかり大人しくなっている。
 馬達を宥め、労わると、"獣使い"は喧騒の土煙に背を向けた。従順な馬達を引き連れて、静かな雑木林へと分け入っていく。この先の山に、馬を放しにでも行くのだろう。
 如何にも手馴れた首尾だった。馬一頭傷つけることなく突進して来る足を止め、破壊的な機動力を瞬時に奪い、衝力を根こそぎ殺いじまう。更には、この先、戦闘の邪魔になる馬達を、戦線からさっさと回収、離脱する。さすが動物全般を扱い慣れた元《 バード 》、その手並みは確かなものだ。
 馬を始末する手間が、これで省けた。馬具を外して内海に捨てちまえば、馬からアシがつくことはないし、仮に、逃亡に成功した捕虜が、あの馬達を見つけたとしても、裸馬であっては、恐らく乗れまい。
 こっちとしても、馬を無為に潰したくはない。馬とは日常生活を共にしている為、他の動物にはない特別な愛着があるのだ。そうした事情から、部下達の大抵も、馬の扱いには長けているが、こうまで自在に操れる者がいるかとなると、やはり、そうは多くない。
 
 辛うじて落馬を免れた軍服は、十名ばかりとなっていた。予期せぬ事態に遭遇し、馬上で刀剣を抜き払い、躍起になって振り翳し、何とか騒乱の場から脱出しようと試みる。街道にいる仲間の元へ救援を乞いに行こうというのだろう。だが、既に遅い。
 こうなると、挙措を失い"獣使い"の後を追おうとする馬達を宥めるだけでも至難の技だ。馬は嘶き、浮き足立って首を振り、邪魔な騎乗者を振り落とさんと躍起になる。恐慌に陥った半狂乱の馬に、激しく上下に揺さぶられ、軍服は慌てて手綱を引く。歩兵に比べ、騎馬は確かに有利だが、未熟な技術のままに扱えば、そうした話も、この限りではない。大きな馬では小回りが利かず、刀剣を振るうにしても、足場が悪くて不安定だ。そもそも目立つ馬上は、ただそこにいるというだけで、格好の標的になっちまう。そして、攻撃する側にしてみれば、連中が馬上で振り回す剣を避け、切っ先が届く範囲の外から仕掛けりゃいい。
 混乱をきたした軍服の背を、リーチの長い木の枝で、力任せにぶっ叩く。移動の足を奪い取り、軍服全員を荒れ野の地面に叩き落として、こっちが得意とする乱戦に引き摺り込むまで、さして時間はかからなかった。
 
 
 
 
 

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