■ CROSS ROAD ディール急襲 第2部5章 10話1
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異民街の本部を出た執行人一行は、被疑者を直ちに拘引すべく、祭でにぎわう北門を駆けぬけ、トラビア街道に踊り出た。とはいえ、標的の進路は無数にあり、祭でにぎわう人混みは、逃げ去る者の後ろ姿を覆い隠して余りある。
裏切り者の捜索は、難航するものと思われた。
ところが、その足取りは、意外にも呆気なく判明した。街道沿いの乾物屋の主が、それを目撃していたのだ。彼らと同じ風体の男が、街道沿いの向かいの森に、若い女を連れこむ場面を。
一行は直ちに確信した。セレスタンは森の中だと。
罠糸で切った足を引き、肩を大儀そうに揺すりつつ、セレスタンはぎこちなく歩いていた。面目なさげに隣を覗く。「──悪いね、ザイ。肩貸してもらって」
「なら、一人で歩くか?」
「……無理」
ぶっきらぼうな切り返しに、苦笑いで首を振り、目を閉じて嘆息した。「──なあ、ザイ。俺さ」
道で、木漏れ日が揺れていた。
豊かな枝で鳥が跳ね、梢で小さく鳴きかわしている。ひらきかけた口を閉じ、セレスタンは息をついた。
「──いや、いい。なんでもない」
体の利かないセレスタンに肩を貸してやりながら、ザイは横顔に一瞥をくれる。
「ザイ」
ためらいを振り切るように改まった口調で仕切り直して、セレスタンはまぶしそうに木漏れ日を仰いだ。
「バリーが姫さん連れてってる。俺が言うのもなんだけどさ」
屈託のない笑みで振り向いた。「助けてやってよ」
「了解。すぐに取り返す」
ザイは即答、指をくわえる。
静かな森に、冴えた指笛が鳴り響いた。
作戦終了を通達し、総員を崖上に呼び集める。指笛は、ロムにしか扱えない排他的な連絡手段の一つだが、件のバリーもロムの一人、読み解き方を心得ている。名指しで追跡を指示すれば、バリーにも当然、筒抜けだ。つまり、指示は口頭で出す必要がある。
髪のふりかかった横顔で、ザイは木漏れ日をながめたままだ。淡々と気負いないその様は、普段となんら変わらない。謀略の可能性など、かけらほども疑わない──つまりは、お見通しだということか、とセレスタンは苦笑いした。
それほど、いつもそばにいて、長らく生死を共にした──。
「……頼むよ、班長」
傾斜のゆるやかな迂回路を、肩を揺すり、よろける足を踏みしめて、セレスタンはぎこちなく歩く。
ゆるい上り坂がほどなく終わり、先の崖の上に出た。
見晴らしの良い崖道に立ち、なんとはなしに息をつく。まだ、誰の顔もない。だが、彼らは付近にいるはずだ。すぐに集合するだろう。
枯れ葉の散り敷かれた石砂利の地面を、じゃり、と靴裏で踏みしめて、近くの倒木を目指して進む。ザイの手を借り、セレスタンが身をかがめて腰を下ろし、
素早く、二人は動きを止めた。
じっと、それに聞き耳を立て、いぶかしげに目配せする。
「──敵襲?」
ザイが眉をひそめて口をひらいた。
緑つらなる高い空に、指笛が響きわたっていた。今しがた発した指笛に、あたかも呼応するかのように。
── 敵襲。
── じゃじゃ馬が単独で移動中。
── 第三間道、中央から西。要、確保。
「──どういうこった、敵襲ってのは」
ザイは戸惑い顔で顎をなでた。
「じゃじゃ馬」などという、ふざけた呼称が意味する相手──指笛が示した保護対象は、言わずもがなの彼女だろう。つまり、件の賓客が敵襲にあい、"第三間道"を西に向けて移動している。何らかの事情で一人きりでいるので、急ぎ身柄を確保せよ──そうした通達であるらしい。
ロムは駐留場所を決める際、有事に備えて周辺地理を詳細に調査し、命綱になる情報は、末端の隊員に至るまで把握している。この"第三間道"との名称も、独自の地図に基づくものだ。だが、この指笛の発信者が特務班の誰かなら、保護対象を示すのに不正確な比喩など用いはしない。ならば、発信者は別者だ。現在森の中におり、他に発信が可能な者は、
「──バリー、か?」
その名を口にはしたものの、セレスタンは釈然としない顔つきだ。ザイもいぶかしげに首をかしげる。「だが、追っ手ってのは何者だ。官憲の膝元で仕掛けるなんざ、正気の沙汰とは思えねえが」
「いや、レーヌの馬鹿がこっちにいる」
セレスタンが嘆息して顔をあげた。
「さっきも、そこの北門通りで、雁首そろえて見物していやがった」
「──ああ、そういや、いたっけな。ジャイルズとかいう、やくざ者が。たく。何度も何度も懲りねえな」
ザイも苦りきった顔で嘆息する。
レーヌの賊徒ジャイルズ一味には道中度々襲撃され、その都度、手ひどく撃退してきた。こたびはアドルファスの無実を立証すべくレーヌからやむなく呼びつけはしたが、必要に迫られたこの措置が、ありがたくない災厄までをも招きよせてしまったらしい。
ともあれ、彼らはようやく知った。この森には、賊がいることを。そして、又も賓客が狙われている──。
「おい! どうなってんだ、あの通達!」
藪が大きくざわめいて、気配が身軽に躍り出た。
眉をひそめて踏み出したのは、太鼓腹の男だった。口の周りに短いひげ、太い首に金鎖、革の防護服をはおった下には、クマの笑顔が覗いている。とるものもとりあえず駆けつけたらしく、太い腕で汗をぬぐい、肩を上下させている。
いぶかしげに見まわすロジェに、ザイがおもむろに目を向けた。「他の奴らは」
「ジョエルとダナンは、姫さん確保に急行した。レオンはこっちに向かっている」
「──んじゃ、俺も行くとしますかね」
ザイが藪に肩を返した。
せかせか腰をあげたセレスタンの肩を、振り向きもせずに押しとどめる。先刻承知と一瞥されて、セレスタンは我に返った。
「……そっか。さすがに俺は、まずいよな」
了解、と苦笑いで手をあげて、あげかけた腰をのろのろ下ろす。眉をひそめて大きく嘆息、もどかしげに指を組む。
地面を睨む禿頭に、ザイは事もなげに声をかけた。
「心配すんな。ごろつきを叩くなんぞ造作もねえ。すぐに客をぶんどってくる」
かたわらのロジェを振りかえり、ここを頼む、と踵を返した。
枝葉を張った大木が、夏陽に梢をそよがせていた。
苔むした太い根に腰をおろしたセレスタンを、縄で幹にくくりつけてしまうと、ロジェは煙草に火を点けた。それをセレスタンの口元へと持っていく。
どうも、とセレスタンは笑ってくわえ、縛られた大木の幹にもたれた。
「──きつくねえか、縄」
「痛いって言ったら、ゆるめてくれる?」
手近な切り株に座ったロジェは、自分の膝を睨みつけ、無言で顔をしかめている。
セレスタンは苦笑いした。「うそうそ冗談。大丈夫だよ、これで。どうせ、あんまり感覚ねえんだ。どこもかしこも痺れててさ」
ザイが呼びつけた崖道に少し遅れて着いたレオンは、腰の上で手を組んで、木漏れ日漏れ降る道の先をながめている。
ロジェ、レオン、セレスタンの三人は、彼女を保護して戻るであろう仲間たちとの合流を見越して、指笛が指示した第三間道を西方出口に向けて移動していた。レオンとロジェに左右の肩をかかえられ、ここまで運ばれたセレスタンは、後ろ手にして縄で縛られ、大木に拘束されている。しかめっ面で付き添うロジェは、口をへの字にひん曲げて、まるで目を合わせようとしない。
「──あと一時間、というところらしい」
ぶっきらぼうに口を開いた。
「そうすりゃ、体も楽になる。だから、それまでの辛抱だ」
やはり、目は合わせぬままで、片手でぼりぼり頭を掻く。薬の効き目がどれくらいで切れるのか、製作者に訊いてきたらしい。
「──そいつは助かる」
律儀なことだ、とセレスタンは微笑んだ。あの無口で愛想のないダナンのことだ。うるさく付きまとって尋ねれば、さぞや冷たく疎んじたろうに。今、件の毒薬使いは、賓客の救助に向かっている。あのザイやジョエルと共に。
縛られた幹に頭をもたせて、セレスタンはくわえ煙草でつぶやいた。「……あのお天道さま、俺、いつまで拝めるかなあ」
明日の朝日は無理かもなー、と、さばさばとした声は屈託がない。梢の先の青空を、セレスタンは溜息まじりにながめやった。「あーあー。いい天気だねえ。晴れわたってやがる」
「──きつくねえか」
自分の膝を睨みつけ、仏頂面でロジェは訊く。「……縄、きつくねえか……腕、痛くねえか」
「すまない、ロジェ」
ぐし、とロジェが鼻をすすり、太い腕で顔をぬぐった。
背を向けながらも会話は聞いていたのだろう、後ろ手を腰で組み、道の先に立っていたレオンが、もぞもぞ足を踏み代えた。その顔がゆがんでいるだろうことは、見ずとも容易く想像がついた。大きな図体の弓使いは、あの堂々たる押し出しに似合わず、存外に気が優しいところがある。先ほど一番に対峙した折も、一度も傷つけようとはしなかった。本気で狙いを定めれば、どれほどすばしこい野鼠が的でも、思うがままに射止めるだろうに。レオンは未だに、顔さえまともに見ようとしない。いや、見ることができないのだろう。二人の心境を慮って、セレスタンは密かに嘆息する。
くわえたままの煙草の先から、薄く紫煙がゆらいでいた。
萌黄にかがやく夏の森は、どこもひっそりと静まって、昼の光彩で満たされている。地面に投げた編み上げ靴に、蟻が一匹這い登る。セレスタンは靴を振り、それを軽く払い落とす。「──ほら、あっち行きな。踏んじまうよ」
「──セレスタン」
分厚い手の平に拳を打ちつけ、ロジェが首をゆるゆると振った。「俺はもう、どうしていいか、わかんねえよ……」
セレスタンは困ったように微笑んで、幹にもたれて空を仰いだ。
「──俺もだよ」
森深くに散ったきり、処刑班の顔ぶれは戻ってこない。
だが、彼女を連れた彼らの姿が道の先に浮かぶのは、そう先のことではあるまい。そうなれば、森の端に潜伏している部隊のテントに連行されて、首長の審問が始まるだろう。そして、刑が執行される。その執行人たる彼らなら、誰もが知る手はずだった。残された時間は長くない。早ければ今晩、遅くとも明晩には──
ふと、セレスタンは動きを止めた。
もぞもぞ身じろぎ、自分の背中を怪訝に見、後ろ手にして縛られた五指で、ひらいては握る、をくり返す。
「なんか、痺れが引いてきたような……でも、まだ精々二十分ってとこだよな?」
あの毒薬使いが薬の分量を間違えたのだろうか──ふと、何かに気づいて顔をあげた。
怪訝そうに隣を覗く。ロジェは太い眉をひそめて、じっと目を閉じていた。その苦悩するようなしかめっ面を、セレスタンはじっと見て、戸惑いがちに目をそらす。
道の先に立っていたレオンが、不意に大きく身じろいだ。
「ああ、連中、戻ったな」
ぴくり、とロジェの肩が震えた。とっさにセレスタンを盗み見る。
道の先に、人影があった。
足早に歩いてくるのは、筋肉質な痩せた男だ。色素の薄い茶色の髪、前髪の下の鋭い眼。辺りに視線をめぐらせながら、木漏れ日の道をやってくる。
仲間の帰着を出迎えるべく、レオンがのっそり足を踏み出す。ふと、藪のざわめきに足を止め、ザイの肩の向こう側に目を凝らした。
別の人影が、そこにあった。
右の藪から現れたのは、やはり、彼らの仲間の一人。黒の短髪、切れ長の目──おもむろに振り向いたのは無表情な毒薬使い。ダナンはザイに駆け寄って、振り向いたその肩に何事か話しかけている。
ザイが二言三言訊きかえし、ダナンは軽く首を振った。今きた道を振り向きながら、二人は道を戻ってくる。道の先で待っていたレオンに、ようやくザイが目を向けた。
「ジョエルは?」
大柄な弓使いは、軽く肩をすくめてみせる。「いや、まだだ。戻ってない」
黒い髪の毒薬使いが、切れ長の目をザイに目を向けた。「どうやら、あいつも手間どっているらしいな」
「しかし、妙だな。何故いない。敵襲ってのも、どこにもねえし」
怪訝そうに首をかしげて、三人は静かな道を眺めやる。
「おい、どうした!」
苛々と見ていたセレスタンが、ついに話に割って入った。
「手ぶらで戻ってきたのかよ。見つからないのか、姫さんは!」
ザイが身じろぎ、目を向ける。「森の西に出るってんなら、この道でいいはずだがな」
静かな木立に、ダナンが視線をめぐらせる。
「どこかで迷っているんじゃないか。なにせ、この獣道だ」
人影が、道の先に現れた。
ズボンの隠しに手を突っこみ、木立の先をながめながめ、たるそうな足取りで歩いてくる。うなじでくくったぼさぼさの髪。防護服の下には赤ランニング。長い前髪のふてぶてしい顔つき。
「いたか!」
セレスタンの詰問に、ぶらりとジョエルは足を止めた。
「見りゃわかるっしょ。俺一人すよ」
「──いや」
ザイが鋭い口調でさえぎって、ジョエルの背後に目を凝らす。「お前、何を連れてきた」
「は? 何って……」
ぶらり、とジョエルが肩をゆらして、怪訝そうに振りかえる。
木漏れ日を浴びた人影が、ゆっくり、こちらへ向かっていた。
薄茶の髪の輪郭が、木漏れ日にふわふわ透けている。背の高い痩せた男だ。顔を覆う前髪の下、ガラスのような薄茶の瞳が、獣のそれのようにきらめいている。
「──ウォード?」
口をあけて見ていたレオンが、拍子抜けしたようにつぶやいた。
そこにいたのは、まさしく予期せぬ者だった。
何かを肩に担いでいる。遠目にも赤い、赤い何か──だが、それには足が二本ある。
人だ。
目を凝らしていたセレスタンが、くくられた幹から乗り出した。
「姫さん!?」
ロジェが愕然と口をあけ、座りこんだ切り株から腰をあげる。
一同、素早く目配せし、弾かれたように駆け寄った。
ウォードが肩に担いでいたのは、いかにもあの賓客だった。だが、一同が驚いたのは、ずっと姿をくらませていたウォードが、よりにもよって件の彼女を連れて現れたことに、ではない。問題なのは彼女の背中だ。
おびたたしい鮮血で、服地が背中にはりついていた。鮮血は服をぐっしょり濡らし、だらりと垂れた彼女の手から、ぽたぽた地面にしたたっている。
「……な、んだ?」
呆気にとられて立ちつくしたジョエルが、ウォードを鋭くねめつけた。
「てめえ! とうとう、やりやがったな!」
「違う! よく見ろ、ウォードじゃない!」
縛られた幹から、セレスタンが叫んだ。
「──はァ? どういうことっすか」
ジョエルはふてぶてしく振りかえり、険しい顔でウォードを指さす。
「誰がどう見たって、こいつっしょ! つか、こいつがやったんじゃないってんなら、一体誰の仕業すか!」
セレスタンはもどかしげに首を振る。「姫さんの服を見ろ! どこも切れてやしないだろ。なら、斬られたんじゃない、ひらいたんだ」
「ひらいた?」
ザイが怪訝そうに割りこんだ。
ぐったりしたエレーンを見やり、思案顔で顎をなでる。
「端から傷があったってことか」
一同は顔を見合わせた。
戸惑いと困惑が場に流れる。そんな話は聞いていない──。
ザイはウォードに目を向ける。「怪我の程度は。深いのか」
「けっこうねー」
「いつからだ! いつからこんな状態で!」
慨嘆するように顔をしかめて、ロジェがたまりかねたように首を振った。「いや、一体全体どうなってんだ! ひらいたにしたって、この出血は尋常じゃねえ。どう見たって、でかい傷だ。致命傷になりかねねえくらいの! だが、隊長も頭(かしら)もそんなことは一言も──」
「詮索するのは後でいい!」
セレスタンが舌打ちで割りこみ、ウォードに苛々と目を向けた。「──早く渡せ! 姫さんを!」
「テント張ってー」
予期せぬ答えに、一同はひるんだ。
ウォードは自分の肩を振りかえり、エレーンの顔に目を向ける。
「急いだ方がいいと思うよー?」
担いだ肩からエレーンをおろし「ホーリーが行ってくれると思うからさー」と大柄なレオンに押しつける。頓着なく踵を返した。
「じゃあねー」
力ないエレーンをとっさに受けとり、レオンはたじろいで振りかえる。「お、おい。じゃあねー、ってお前、どこへ行くんだ」
「ちょっとねー」
ウォードはそっけなく受け流し、道を引きかえして、歩いていった。
ウォードの馬ホーリーを駆り、ザイは、付近に潜伏する部隊に向かった。
そして、テント、医療品ほか入用なものを調達し、衛生班数名を連れて戻った頃には、エレーンを保護した一同は、入口付近の開けた場所まで移動していた。
到着するなり衛生班は、難しい顔でばたばた駆け寄り、彼女の処置をあわただしく始めた。彼らが処置に当たるかたわら、ザイら特務は、彼女を休ませるテントを張り、ケネルら幹部が寄留する異民街の本部へは、ジョエルが報告に走っている。彼女の顔は紙のように白く、早急に傷をふさがねば命さえも危ういことは、誰の目にも明らかだ。
テントの設営に当たっていたザイが、ふと手を止め、目をあげた。
にわかにあわただしくなった周囲を見まわし、手近なレオンに目を戻す。
「おい、奴はどうした」
大型テントの支柱を突き立て、レオンは額を腕でぬぐう。左手の藪に視線を投げた。
「ああ、セレスタンなら、あの木の裏に」
顎先で示された方向に、ザイはつかつか足を向けた。
件の大木の裏手にまわり、静かな木立に視線をめぐらせ、再び樹幹に目を戻す。
木陰はひっそり静まって、ちらちらゆれる木漏れ日を、乾いた木肌が浴びている。ザイはゆっくり膝を折り、手を伸ばして、それを拾った。
「──あの馬鹿」
苔むした太根の上に、切れた縄だけが落ちていた。刃物でねじ切ったような切断面。
「どこ行きやがった」
縄を指先でもてあそび、舌打ちで打ち捨て、立ちあがった。
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