CROSS ROAD ディール急襲 第2部 3章 11話1
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「ほら、そこに腹這いになれ」
「ま、まさか、ケネルがやるの!?」
「心配無用だ。これでも少しは心得がある」
 ケネルは事もなげにそう言って、ゲルの中に踏み込んで来た。全く予期せぬ展開だ。所定の寝床に座り込み、エレーンは半裸の胸をタオルで隠して、あたふた引きつり笑いで後退った。
 草原に戻り、頭からずぶ濡れのこちらの顔を見た途端、ファレスは盛大に雷を落とした。普段ぞんざいな野良猫にして珍しく、いやに慌てふためいた様子で群れの移動を即刻中止し、濡れた包帯を大至急取り替えるべく、このゲルへと駆け込んだのだった。すると、到着から遅れること僅か数分、皆と野営地に向かったケネルが珍しく早い時間にやって来たのだ。更には、着くなりファレスを追い出して、今現在に至るという次第である。絨毯の床に腕を伸ばして畳んだ白布をおもむろに取り上げ、ケネルは、パン──と横に張る。強度を確認するように。
「サ、サラシ!? もしかして、それを巻く気?」
 様子をもじもじ盗み見ていたエレーンは、ギョッとびびって引きつった。ケネルは事もなげに、うむ、と振り向く。「幅が広いから手っ取り早い。それに丈夫で、ずれ難い」
 唖然と訊くも、さも当然という顔つきだ。白布とケネルを、エレーンはあんぐり交互に見る。「で、でもぉ〜、そんなの巻いたら……」
 どこぞの恐いお兄さんのようじゃないか。
「我がままを言うな。これしかない。まさかあんたが水遊びなんかして来るとは、こっちだって予想もつかない」
 ケネルは一蹴、エレーンは、ぐっ、と反論に詰まった。ケネルはチラと、不承不承目を向ける。「まあ、どうしても嫌だと言うなら、ジャックに言って用意させるが……」
 顔には、めんどくさい、と書いてある。
「うっ、──じゃあ、今回だけだからね」
 むう、と口を尖らせて、エレーンは渋々頷いた。ケネルがサバサバ歩いてくる。「さ、横になれ」
「あ! や、だ、だけどぉ〜」
 エレーンは赤面の引きつり笑いで首を振る。ケネルが怪訝そうに顔を見た。「どうした」
「あ、でも〜……あの〜……その〜……」
 エレーンはチラと己を見下ろす。両手で押さえた大判タオルのその下は濡れた包帯だけなのだ。なのに、死守すべき最後の砦さえ取り払ってしまったら──。布の強度をしぶとく確かめていたらしいケネルが、きょとんと見やって手を止めた。
「怪我の処置には慣れている。医者を連れ歩く訳にはいかないんでな。さ、早く腹這いになれ」
「いや! そーゆーことじゃなくってね!」
「なら、なんだ」
 我が身を抱いて身を引きつつも、エレーンは口を尖らせて念押しした。
「絶っ対に、余計なとこ見ないでよ?」
 ケネルが溜息で脱力した。「……。さっさと寝ろ」
 エレーンはじりじり、疑いの眼差しで口の先を尖らせる。「あ、やー、──でもまだ、ちょっと、あの、準備が──」
 そう、心の準備が。
 もじもじ赤面していると、ようやく意図に気づいたようで、ケネルは「──ああ」と身を屈めた。濡れた包帯の結び目を解くと、「支度ができたら呼んでくれ」とゲルの外に出て行った。
 バサリ、と下りたフェルト見やって、エレーンは濡れた包帯をモソモソほどく。胸にしっかりタオルを宛がい、所定の寝床に腹這いになり、「──いーわよう!」とケネルを呼んだ。
 ゲルに再び戻ったケネルは、炉にかかった鉄瓶の湯を、傍から取り上げたタライにあけ、隅にある水瓶から水を注いで戻ってきた。エレーンはビクビク窺った。このゲルの中には、他には誰もいないのだ。ファレスもケネルがさっさと追い払ってしまったし。うつ伏せに腹這い、背中が露わになっている。足を止めたケネルの顔が、一瞬ギクリとたじろいだ気がした。「──やっぱり、か」
「なに? やっぱりって」
 背中を見て、今、眉をひそめた気がする。ケネルは「──いや」と首を振り、寝床の傍らに膝をついた。布を湯に浸して緩く絞り、ゆっくり背中を拭いていく。
「……ねー。背中の痕、そんなにひどい? んもー、どーしてくれんのよー、あたしの珠のお肌が〜。責任取ってよねー責任。ケネル、隊長でしょー」
 自棄になってブー垂れると、ケネルは背中を拭いている手を止めた。ふむ、と首を傾げて考える。ひょい、と顔を見返した。「つまり、俺に囲って欲しいということか?」
「え゛」
 なんで、そーなる!?
 ギロリとケネルを剣呑に見た。「普通は、お嫁に来い、とかなんとか言わない?」
 ケネルはきっぱり首を振る。「" お嫁 " は要らない」
「えー、なんでよー」
「面倒だから」
 うむ、と即答。一瞬の迷いも、そこにはない。
「……あーそお」
 もう何も言うまい。このタヌキには。
 エレーンはげんなり溜息をついた。「この傷やっぱ、残るかなあ……」
「まあ、これだけでかけりゃ、そうなるかもな。気になるか」
「あったり前でしょー。あたしは女なんだから。ケネル達みたいに勲章とかにはなんないもん。こんな大きい傷が残っちゃったら──。あーあ、憂鬱ぅ―。背中の開いたドレスとか、もう金輪際、着られないかもしんない。こんなの見たらダドだって、きっと愛想尽かすわよねえ〜」
「これが原因で離縁されるような事でもあれば──。その時は、俺が責任を取る」
「……え?」
 どきん、と胸が高鳴った。今、さらっと言ってのけたが、何気に重大発言してないか!? もしや、それって、
 ──プロポーズ?
 エレーンはあわあわ肩越しに振り向く。「ケ、ケネル、今のそれって、もしかして……」
 ケネルが「ん?」と目を向けた。そうして、きっぱり言い切った。
「部下の不祥事の責任は取る」
 おれは逃げない、との決意の顔。
「……。あーそお」
 エレーンは口を尖らせた。嬉しくねえー。犬猫じゃないって。ケネルは更に追い討ちをかける。
「ちゃんと俺が看取ってやるから、、、、、、、、
「……う゛っ。それはどうも」
 片頬がヒクリと引きつった。気の早いヤツだ。
 どっと疲れて、エレーンはぐったり突っ伏した。ほんの二言三言の応酬でなんだかものすごくくたびれた。ああ、やっぱ何も言うまい。この無神経なタヌキには。
 宵のゲルは静かだった。薄闇にカンテラの炎が揺れる中、ケネルが使う水音だけが聞こえる。
「──みるか」
 ケネルが慎重に声をかける。傷の消毒をしているようだ。
「……ううん、全っ然」
 突っ伏した背中をさらしつつ、エレーンはなおざりに返事をした。特に何も感じない。傷口の肉が盛り上がって鈍感になってしまっているのか、ケネルが何をしているのか、それさえ全く分からない。ケネルは「……そうか」と意外そうに言い、止めていた手を動かした。
「何故、あんな所まで入ったんだ」
 急に話題を代えられて、エレーンはしどもど言い返す。「だ、だってえ。あのキツネがいきなり出てきて、だから急いで逃げてたら、いつの間にか、あそこに──」
「ザイが恐いか」
「……え?」
 エレーンはとっさに口篭った。物言いがあまりにも率直で、そのまま肯定するのはためらわれる。ケネルはゆっくり布で背中を拭いている。
「大丈夫だ。ザイはあんたに何もしない」
 エレーンは反射的に言い返した。「するもん! だって、ずっと、あたしのこと尾行けてきて」
「それは護衛だろう。だから、あんたの傍にいる」
「そんなんじゃないもん! だって、ほっぺ、ぶたれたもんっ!」
 ケネルが口をつぐんだ。見れば、( あんただってぶっただろ )と言わんばかりの白けた顔。やれやれと嘆息した。「あんた何かしたんだろう」
 そういや、手に噛みついた事とか、引っ掻いた事とか、たぶん顔面を散々蹴っ飛ばした事とか、不都合な場面をふと色々思い出し、うっ、と一瞬怯みかけるが、それとこれとは話が別だ。エレーンは顔を振り上げた。「──違うってば! あれは、あいつが!」
「大丈夫だ。ザイはそういうヤツじゃない」
 でも──! と反論しかけて口をつぐんだ。言っても無駄だ。ケネルはザイに対して絶対の信頼を置いている。大方ザイは、上役のケネルの前では大人しく良い子にしているのだろう。アドルファスを前にした時のあのバリーらのように。伝わらぬ想いがもどかしく、分かってもらえないのが悲しかった。ザイの持つ裏の顔が、一たび弱者に対した時には冷淡な態度をとる事が、そして、相手にとってはそれがどんなに怖いのか、男のケネルには分からない。
 くしゃみをして身震いした。炉火から少し離れていて、更に作業の都合上、間にケネルが座っているから、剥き出しの背中がちょっぴり寒い。指が背中にそっと触れた。
「……痛いか」
 戸惑ったようなケネルの問いかけ。そのためらうような指先が、背中をそっと、ぎこちなく撫で上げる。 エレーンは慌てて左手をつき、途端、身じろいだ体を強張らせた。怪我を案じる言葉など、ケネルはこれまでかけた事はなかった。なのに──。刹那、絶望が脳裏を掠めた。そんなにひどく引きつっているのだろうか。正視するに堪えぬほど──? 
 とっさにケネルを振り向きかけて、はっと唐突に気が付いた。半裸の胸を慌てて押さえ、突っ伏した肩越しに殊更に笑ってみせる。「──だ、大丈夫よ! もう、そんな痛くないしぃっ!」
「すまない」
 背中を気配が包み込んだ。うつ伏せた肩の下に、ケネルの腕が滑り込む。
「ケ、ケネル?」
 訳が分からず、エレーンはあたふた身を強張らせた。ケネルの顔が右の肩の上にあった。後ろからすくい上げるように、そっと抱きすくめられている。その横顔を唖然と見るが、落ちかかる髪の毛で、どんな表情なのか分からない。はっ、と慌てて目を逸らした。ゴクリと唾を飲み込んで、間近のシーツをじっと見つめる。
( こっ、これは一体、どういう意味? どう捉えたら…… )
 胸がどきどき高鳴った。動転し、膨張した意識で考える。これはどういう意図なのだろう。部下の起こした不始末の謝罪? ひどく引きつれているであろう背中の傷への労わり? それとも──
「……あんたの傍にいるから。ずっと、いるから」
 何かの許しを乞うような、決意をするような苦しげな声、だが、奇妙に引っかかる言い方だ。エレーンは怪訝に振り向いた。「あ、あの、それってどういう──」
 ケネルが顔の横に手をついた。肩の下から腕を引き抜き、伏せた上体を素早く起こす。すっ、と唐突に立ち上がった。部屋を突っ切り、薄闇に沈む靴脱ぎ場へ向かう。
「誰だ」
 誰何と同時に、戸口のフェルトを払い除けた。
 ケネルの唐突な行動にエレーンは目を丸くした。以前にも確か、これと同じような事があった。ケネルは異様に耳が良いらしい。ともあれ、かくして戸口の向こうに人影があった。小柄な相手と目がかち合う。きょとんとエレーンは瞬いた。「……クリス?」
 フェルトの上げられた戸口の向こうに、クリスが驚いた顔で立っていた。とっさにそこから動けなかったらしく、夜の草原を背景に瞠目して立ち尽くしている。戸口に手をついたケネルを見上げ、訝しむ視線とかち合って、ぱっと俯き目を逸らす。「……あ、あのっ!」
 スカートを握り締め、ばつ悪そうにもじもじしている。日頃から強引なほど威勢のいいクリスにしては、いやに大人しい反応のような……? はっ、とエレーンは気がついた。己のあられもない状態に。こちらとケネルを交互に見たクリスの強張った面持ちは、ただならぬ関係と誤解されたに違いない。
「あっ! ち、違うから! そんなんじゃないから!」
 慌てて、ぶんぶん片手を振った。「ほ、ほら見て! 包帯替えてただけだから! ねっ!」
 右手のタオルで胸をシッカと押さえつつ、湿ってよれた証拠の包帯を「ほーらね、これよん!」とぴらぴら振る。
「何の用だ」
 必死の事情説明を分断し、ぶっきらぼうにケネルが訊いた。傍がギョッとするほど、つっけんどんな物言いだ。
「……あ、あの!……あたしはただ……!」
 覆い被さるケネルを仰いで、クリスはおどおど立ち尽くしている。日頃淡々としているケネルから、いきなり邪険に扱われたものだから、余計に驚いてしまったのだろう。珍しく不機嫌なケネルの様子に、クリスは気圧されてしまっている。困惑しきりでおどおど見つめ、今にも泣き出す寸前だ。何もあんなに邪険にしなくてもいいのに──。可哀想になってきて、エレーンは憮然と口を挟んだ。
「そんな言い方しなくたっていいでしょー。ちょっと遊びに来ただけじゃない。ね、そうよねクリス!」
 キッとクリスが睨んできた。眦(まなじり)吊り上げたその顔は、(あんたは引っ込んでて!)と言いたげだ。差し出した手を弾き返され、エレーンは引きつり笑いで汗を拭いた。敵に塩を送られたくはないらしい。ケネルが戸口で身じろいだ。「誰かと一緒か」
 クリスは顔を懸命に仰いで、何度も首を横に振る。ケネルが大きく嘆息した。「一人で来たのか、こんな夜更けに。──ちょっと待ってろ。こっちが済んだら送って行くから」
 ケネルはクリスを憮然と押し退け、自分も外に身を乗り出した。何のつもりか、無人の草原に指笛を吹く。 戸口についていた腕を下げ、持ち上げていたフェルトをバサリと下ろした。
「ちょっとケネル! 追い出す気!?」
 エレーンは驚いて見返した。クリスがまだ外にいる。
「こんな夜更けに女の子一人で、なんかあったら、どうすんのよ!」
「何かって何だ」
「──だ、だからさー……狼とかに食べられちゃうとか……」
 しどもどケネルに言い返す。いきなり訊かれても、とっさに理由が思いつかない。ケネルはぶっきらぼうに言い返した。「ゲルの前だ。問題ない」
「で、でも、外は暗いし、クリスは女の子だし」
「一人で来たんだ。平気だろ」
「でもっ! ちょっと寒いし──」
「分かった」
 ケネルが溜息で打ち切った。言い合いが面倒になったらしい。フェルトを持ち上げ外を見る。「──入れ」
 クリスがおずおず入ってきた。ケネルの機嫌を窺うように靴脱ぎ場に立ち尽くしている。
「すぐに済むから、ここで待て」
 クリスはこくりと頷いて、素直に絨毯に腰を下ろした。両手で膝を抱えて小さくなり、そのまま、じっと俯いてしまう。ケネルは一瞥もくれずに戻って来た。新しいサラシを取り上げて、元の位置にあぐらをかく。
「……ねえ、ちょっとケネル、」
 おどおどうずくまったクリスの姿が、なんだか哀れで居心地が悪い。反感を抱いてケネルの様子をチラと見れば事もなげな面持ちだ。事ある毎に「女に甘い」と揶揄されるケネルだが、この対応はあんまりだ。もうちょっと言いようってもんがあるだろうに──。 文句を言おうと腕をつき、エレーンはふと口をつぐんだ。クリスは薄暗い靴脱ぎ場で、悄然と打ち萎れている。見るからに傷ついた様子だ。ここで下手にかばったりすれば、ケネルにしたり顔で意見したりすれば、ますます惨めになるだけではないのか。
 やむなく不服を引っ込めて、唇を噛んでうつ伏せた。ケネルは肩を無造作に掴んで、残りの処置を施している。膝を抱えるクリスの様子がうつ伏せた視界の隅に入って、空気が重く気詰まりだ。そわそわしつつも、じっと口をつぐんでいると、払われたフェルトの向こうのクリスと一瞬目がかち合った時の、見入っているような表情を思い出した。とある言葉が脳裏を過ぎる。
『 へえ? あいつが一緒に走ったんすか。中々いいとこあるじゃないすか 』
 昼、セレスタンにクリスの愚痴をこぼしていた時のことだ。賊に追われて樹海を逃げ回っていた時、クリスが一人で逃げようとして。けれど、
『 あいつ、あんたより足速い、、、っすよ 』
 俺でもかれることがあるくらいっすから、とさも当然そうに苦笑いで続けた。その時はむかついていたので聞き流したが、今にして思えば、クリスも「助けを呼びに行こうと思った」と言っていた。苦し紛れの言い訳だろうと全く間に受けていなかったが。
「……そっか」
 うつ伏せで寝そべりながら、知らず笑みが零れていた。何となく気づいてしまった。クリスが夜更けに訪ねて来た理由に。こちらの身を案じて様子を見に来たのだということに。だから、フェルトがいきなり払われた時、目がかち合ってしまったのだ。あんまり懸命に見入っていたから逃げ出す事さえできなくて、戸口の向こうに取り残されてしまったのだ。あの時クリスはこちらを見ていた。ケネルではない。
 ケネルがおもむろに膝を立てた。すぐに身じろいで立ち上がる。あれこれ考えている内に、処置は終わっていたらしい。申告通り、ケネルの処置は手早かった。この手の事に本当に慣れているようだ。ケネルは部屋の隅から皮ジャンを取り上げ、無造作に肩に羽織りつつ、クリスのいる戸口へと歩く。クリスが飛び退いて立ち上がった。ケネルは靴に爪先を突っ込み、紐を締めるべく身を屈める。靴を手早く履いてしまうと、一瞥もくれずにフェルトを上げた。
「すぐに戻る」
 いつものように肩越しで言い置き、ふと何事か気づいたように「丁度いい」とクリスを見た。「この前の話の続きをしよう」
 戸口の二人の向こう側に、黒く沈んだ野原が見える。何かの影が素早く過ぎった。間を置かず、ぬっと誰かが入ってくる。あの特徴的な禿頭は──。エレーンは呆気に取られて指さした。「……セレスタン? なんで、こっちに」
 ケネルに軽く会釈をし、セレスタンは「こんばんはー」と背を屈めて入ってきた。だが、靴は脱がずに、クリスが座っていた戸口脇の絨毯の上に、皮ジャンの懐を探りながら、心得たように腰を下ろした。
「いってらっしゃい。ごゆっくり」
 ケネルがクリスの肩を促した。眺めるセレスタンに「しばらく頼む」と声をかけ、フェルトを片手で持ち上げる。二人が出て行った戸口の向こうから、ケネルの声が漏れ聞こえた。
「──買うよ、いくらだ」 
 
 
 
 
 

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